​南北問題という言葉は一般的には、地球の北半球に集中する少数の先進諸国と南半球に集中する大多数の途上諸国との間には著しい経済格差があるという世界の状態を表す言葉として知られています。

　しかし、ポスポーロでは南北問題を、先進国の過剰な豊かさと途上国の極度の貧しさの共存（倫理の問題）と、その両者が搾取と被搾取という関係性で結びついている（正義の問題）という人間社会の在り方を問う問題として再定義しています。